石川勇一研究室

苦しみをなくし幸福に至る道の探究

　石川勇一研究室ホームページにようこそ。当研究室は相模女子大学人間社会学部人間心理学科（神奈川県相模原市）に所属しています。

　心理学、仏教、スピリチュアリティを主たる研究領域として、この三領域を統合的・実践的に探究しています。
心の諸問題の解決法・援助法や、心の成長や可能性、生きる苦しみをなくす方法（「悟りの実践心理学」）、効果のある正しい修行法などが主なテーマです。

　Ⅰ．心理学

臨床心理学 clinical psychology、深層心理学 depth psychology、人間性心理学 humanistic psychology、ソマティック心理学 somatic psychology を中心に研究/実践を行い、相補代替療法（CAM： complementary and alternative medicine）・統合医療（Integrative Medicine）・ホリスティック心理学（Holistic Pschology）にも視野を広げています。

　Ⅱ．仏教

日本ではあまり知られていないゴータマ・ブッダの説いた初期仏教 early Buddism（または原始仏教 original Buddhism）に注目し、研究、実践、臨床を行っています。原始仏典（パーリ聖典）に基づく瞑想法とダンマ dhamma の研究/実践を行っています。初期仏教は、神・神話・儀式を信じて救済されるとする諸宗教とは異なり、普遍的な真理を修行をして自ら検証することによって、生きる苦しみを滅尽するための巨大な智慧と実践の体系です。ブッダの教えは、超越的なモノを信仰してすがる宗教というよりは、自ら実践して検証できる究極の幸福に至る道（仏道）です。したがって、初期仏教のダンマ（法）と瞑想は、悟りの心理学的研究と修行の基軸になるものです。

Ⅲ．スピリチュアリティ

トランスパーソナル心理学 transpersonal psychology を中心に、ホリスティックな視野のもと、悟りという究極の成長を研究しています。かつてはニューサイエンスと呼ばれた、量子物理学との接近も興味深く感じています。
商業的、快楽主義的、現実逃避的な「スピリチュアル」を注意深く退けると同時に、いかなる特定の宗教教団とも無関係に、臨床的・実存的・実践的でありつつ、公共性にたえうる学問的なスタンスを堅持しております。